忘れもしない東日本大震災が起きた2011年の6月26日。
自分は左片麻痺の障害を負ってしまいました。
障害負うまでは車が好きで馬鹿がつくほどでした。
幸い?利き手の右側は無事だったので車は運転出来るまでに回復しましたが、車を自分で弄ったり整備することは出来なくなりました・・・。
(オートマチック車限定というのが条件で付けられてしまいましたけど)
何処へ行くにも車で移動してたのに、ある時ふと新幹線で行けないか?という事を思ってしまいました。自分が新幹線に乗ったのは20年以上前の事になります。当時は身体になんら不自由も無かった時でした。
障害負ってから一番の不安要素がトイレなんですよね(・・;)
出掛ける先のトイレ状況を知っておかないと行けません!
なので昔のイメージで電車のトイレは狭く和式のトイレというイメージしかありませんでした。

出典:和式タイプのトイレ
何気に調べてみると今の新幹線は昔と違って身体障害者でも十分使い易いように作られていました!!
自分は基本杖で歩行出来ていますが、長く歩いたりは正直辛いです。体格も良いから余計負担になる・・・。
万年ダイエッターですが、麻痺側の左脚が浮腫む時期もあり、利尿剤を処方されています。
利尿剤を処方されている理由には、脳の難病(もやもや病)も2011年に脳梗塞発祥した時に発覚してます。歌手の徳永英明さんも同じもやもや病持ちです。
そろそろ本題に戻ります。
トイレの心配もなさそうなので丁度、1月にとある用事の為に大阪に行くことがあり、試しに車じゃなく新幹線で行ってみようと思ったのが始まり。
その後、東京にも新幹線で行ってきました。
ここでは障害者が新幹線に乗って出掛ける為に切符の取り方や多目的室の利用方法などを障害等級2級の自分が実際に利用してきた体験を交えてお伝いしていきます。
対象の新幹線はN700系車両のぞみです。
実は、少し前に金沢に遊びに行った時に北陸新幹線の車両を観に行った事があり最近の新幹線はカッコイイな~と思っていました。なので乗るなら最新の車両が良いと思ってたんですが、最寄りの駅には止まりません・・・。
予約方法
まずは手元に身体障害者手帳を用意しておきましょう。
(旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄に1種又は2種の記載のあるもの)
自分の場合は第一種で介助者有りなので、本人と介助者二人共割引対象になります。
次のサイトが非常に解りやすかったので参照してください。
詳しくは問い合わせ先の方に尋ねるのが確実です。
①JR東海の車椅子利用者専用ダイヤルに電話します。
東京:03-3285-0319
品川:03-3471-2711
名古屋:052-581-2077
新大阪:06-6306-2857
使用する新幹線の問い合わせ先は以下で
②事情を説明し、新幹線を利用したい日時・希望列車・乗降駅・利用人数を伝えます(第一第二希望を聞かれます)。これで往復分の予約が出来ます。
③案内(介助)が必要か聞かれます。車椅子のタイプ(電動か手動)も聞かれます。
自分は大阪に行った時は案内は不要にしました。
その後東京に行った時は案内もお願いしました。
④空き状況の確認の為、電話は一旦切られ、折り返し掛かってきます。
折り返しの連絡時間は状況によって変わってきます。
ウチの場合は15分位でした。
⑤往復分の確定の列車名、時間が伝えられます。
⑥当日でも発券出来ますが、ウチは事前に発券しに行きました。
ご乗車の1ヵ月前の日の10時から2日前までに、お申し込みいただきますようお願いいたします。※歩行の不自由なお客様へ
当日だと、健常者と違いなにかと時間がかかってしまうので
余談としては、車椅子専用の座席は通常のネット予約は出来ません。専用ダイヤルかみどりの窓口で予約をする。
ウチが大阪に行く時は専用ダイヤルではなくて、JRお出かけネットの電話予約で車椅子の指定席を予約しました。個室(多目的室)を使いたい旨を尋ねると当日に個室(多目的室)の空きがあれば使用可能ということで案内されました。
しかし、次に東京に行く際にJRお出かけネットに電話をかけると専用ダイヤルに案内されました。しかし、発券も兼ねて乗降駅の窓口へ直接予約に行き上記の様な内容を聞かれ発券してもらいました。ただし、窓口でも問い合わせ確認の為に時間がかかりました。
駅員さんによっては個室(多目的室)の予約システムを理解していない場合もあります。
東京に行った時に個室(多目的室)の利用するには予約は出来ると親切な乗務員さんが教えてくれました。
多目的室の詳細
多目的室は11号車と決まっています。(東海道新幹線の場合)
大阪と東京行き共に11号車を利用しました。
※多目的室の座席は東京方面上りだと進行方向に向いて座れます。
大阪に行った時は案内無しにしたので自分たちで迷いながら目的地まで向かいました。
東京に行くときは迷ってしまう自信があったので案内をお願いしました。
ちなみに、新幹線の改札口で案内の有無は聞かれます。
自分は極力世話をかけるのが嫌な性格なんですが、東京に行った際には案内をお願いしたのです。
改札口を出ると直ぐに案内してくれる駅員さんが来てくれてサポートをしてくれます。
新幹線に乗る時間によって待合室に案内されるか新幹線の乗口まで案内されるかはその時の時間によります。
自分の場合は発射時刻の1時間前に改札に行ったので時間まで待合室に案内されて待ちました。
出発時刻の15分前には待合室まで迎えにきてもらえます。
自分は自走式の車椅子なので駅員さんが押していってくれました。
(申し訳ない気持ちでいっぱいでした・・・。)
当日の多目的室はこのような感じでした。
これだと伝わりにくいかもしれませんね。
電源コンセントも設備されています。
心配のトイレも問題ありませんでした。
全く不安なく新幹線の旅が出来ました。以下のサイトに詳しく載っています。
まとめと感想
身体障害を負って6年になりますが、初めて車以外での移動をすることが出来ました。
健常者の時には思うほど揺れを感じなかったと思いますが、障害負ってるとすごく揺れてる様に感じました。新幹線が動いてる時には列車内の移動は恐いものがありました。ただ手摺は沢山ありますので掴んでいれば大丈夫なんですけどね。トイレでズボンを上げ下げもかなり怖かったですよ・・・。
確かにお金はかかりますが、楽に移動が出来るということが嬉しかったですね。
車だと高速道路通行料金とガソリン代諸々で東京往復で約2万で疲労困憊
新幹線で東京往復だと二人約35000円で楽々
あえて問題点を上げるなら多目的室とトイレは隣り合わせにあるということですね。
多目的室やトイレのドアは自動になっていますが、内側から鍵がかけられる様になっています。
この鍵は意味あるの?と思っていたらトイレを利用したい人がトイレだと思って開けるのです。だから鍵をかけないといけないということなんですね。
多目的室のドアにはすりガラス状の窓がありますが、乗客の乗り降りやトイレに行ったりしてる人影が気になり落ち着かないことも・・・。
新幹線での移動は寝てしまっても目的地まで連れて行ってくれるのでとっても楽でした。
身体障害者へのサポートも良くしてくださると感じました。
東京へ行ってみて感じたことなんですが、事前に調べていっても思い通りにいかないこともありました。そういう時は駅員さんや乗務員にすみやかに尋ねるのが一番良い!と解りました。
多目的室の利用は、身体の不自由な人が優先ですが、空いていれば授乳や着替え等に一時的に利用させてもらえるそうですよ。
今まで来るまで東京や大阪に行ってましたが、ある意味お金でこんなに楽が出来るって良いな~とシミジミ感じました。
さあ次は新幹線でどこにいこうか♪
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